管理会社まかせにしないマンション管理

まえがき  いつまでたっても未熟な理事会のために



 子供は親を選べないと言います。
パチンコ屋の店頭に止めた車の中で脱水死させられてしまう子が後を絶たない現状をどうしたらいいのでしょう。
子供は親を選べないのですから、すべての親がしっかりしなければ日本はだめになってしまいます。

 この切なくて悲しい現状と同じことが、マンションにも起きています。マンションも親を選べないのです。
だめな親の下に生まれたマンションは死の危険にさらされているのです。
 マンションの親とは、マンションの管理会社のことです。
マンションが分譲される時には、すでに管理会社が決められていて、その管理会社がマンションの管理をしていくのです。
子供が親を選べないと同じように、マンションは管理会社を選べないまま分譲されているのです。


 その結果、マンションは管理会社の食い物にされてしまいます。
マンションの管理会社は利益を上げることだけを考えていて、マンションのことは少しも考えていないのです。
    あなたのマンションの管理費は高くありませんか?
    あなたのマンションの修繕積立金は十分ですか?
    あなたのマンションでは、管理費や修繕積立金の値上げが話題になっていませんか?
 管理費が高いのも、修繕積立金が不足しているのも、そのために管理費や修繕積立金を値上げしなければならないのも、
すべてが管理会社の寄生虫的行為が原因です。


 必要のない防犯カメラを売り付け、必要のない設備の交換をさせ、定期修繕のサイクルを短くさせ、
マンションの資金を湯水の如く使わせ、関係者から手数料を稼ぐことに終始するのが管理会社なのです。マンションの財政など眼中にないのです。
 管理会社は「子供は親を選べない」ことをいいことにして、好き放題をしているのですが、
子供たるマンションの方はそうとも知らず、親を信じ続けているのですから悲劇としか言いようがありません。


 人の子とは違いますから、マンションにはだめな親から距離を置いたり、だめな親から独立する手段があります。
管理会社の押し売りを断り、場合によっては管理会社を変えればいいのです。寄生虫に蝕まれることはないのです。
 しかし、マンション管理組合の理事会はいつになっても未熟児のままで、管理会社から距離を置いたり独立することができないでいます。
管理会社が側にいないと理事会が運営できないという不安があるからです。
 この不安の最大原因は、理事の任期が短いことです。
多くのマンションでは全理事が1年で交代していますから、何をやるにしても、管理会社の助言が欲しくなるのです。
 こんなことでは、管理会社の押し売りを断ることはできませんし、管理料の値下げなど言い出すこともできません。


 更に、理事は理事で、任期の1年を大過なく過ごすことだけを考えますし、
管理会社は管理会社で、都合の悪いことについては理事の任期切れを待つことで対応しますから、
マンションの管理組合はぼろぼろになって行きます。


 私は、前期の理事全員が退任したマンション管理組合の理事長を2年務め、最初の1年目で、
     管理人を交代させ
     管理人の勤務を週5日半勤務から週7日勤務に変更させ
     管理料の値下げをさせ、(これにより)
     管理費を55%減額して、
     修繕積立金を93%増加
させることを実行しました。すべて組合員の負担増無しでです。


 やればできるのです。管理会社と距離を置けば、1年の短期間でこれだけのことができるのです。
 マンションの管理組合はいつまでも親を選べない子供であってはいけません。
親の考えを変える方向で、あるいは、親を代えるつもりで理事会が動かなければ管理組合は破綻してしまいます。
 15年後、20年後の大規模修繕の時に、修繕積立金が足りないと騒いでも、管理会社が資金を出してくれるわけではありません。
管理費を節約して修繕積立金を積み増すことが理事会の使命です。
 マンションはあなたの掛け替えのない財産です。あなたの財産はあなた自身の手で守らなければなりません。


        2006年1月  薄井逸走


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